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2015年4月14日、中国中央テレビ(CCTV)によると、韓国アシアナ航空162便(エアバスA320型機)が日本の広島空港で滑走路を逸脱する事故が起きた。アシアナ航空は、2013年7月に米サンフランシスコ国際空港で着陸失敗事故を起こした。
14日午後8時5分ごろ、広島県三原市の広島空港で、韓国・仁川(インチョン)発のアシアナ航空162便(エアバスA320)が着陸時に無線アンテナに機体の一部が接触、滑走路をそれて停止した。その際に左側の水平尾翼が折れるなどした。機の後部が地面に接触し、火柱が出たという目撃情報もある。機内には煙が出て、乗員8人、乗客74人の計82人は脱出装置などを使い、空港ターミナルに避難したが、うち22人が負傷し、搬送した。いずれも症状は軽いとみられるという。
国土交通省によると、この便は14日午後6時49分に仁川空港を離陸した。広島空港に西向きに着陸の際、滑走路の端から325メートルの地点に設置されている無線アンテナ(高さ6.5メートル)24本のうち半分程度に機体の一部が接触し、着陸後、進行方向に向かって左側にそれ、半回転して停止した。乗客、乗員は全員、非常用のシューターで脱出した。事故当時は、雨が降っていた。広島空港事務所によると、機は全長3000メートルの滑走路中央付近で南側に逸脱した。左の主翼にあるエンジンや車輪が破損したという情報もある。当時は雨で滑走路はぬれていたという。乗員乗客は脱出後、徒歩でターミナルビルに避難した。空港は閉鎖され、着陸予定の5機が別の空港に向かった。
国交省によると、運輸安全委員会は15日に広島空港へ航空事故調査官3人を派遣することを決めた。
韓国第2の航空会社として1988年に設立された。同社サイトによると、国際線は現在、24カ国74都市と韓国を結ぶ88路線。日本では、多くの地方空港に就航している。93年に韓国南西部・木浦空港への悪天候下の着陸を強行しようとして墜落事故を起こし、日本人2人を含む66人が死亡。2013年にも着陸事故。
2013年7月には、サンフランシスコ空港で着陸に失敗して3人が死亡する事故が起きた。
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