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cmall
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kajimotoss

kajimotoss

2016-09-12 19:47:34

日本でも、そんな妨害機を受けたことがあります。

それはある日、カリフォルニア州サンディエゴで正午を過ぎた頃でした。空港の管制官が空港に入ってくる飛行機をモニターで確認しようとしたところ、システムが機能していないことに気づきました。同じ頃、海軍医療センターでは、医師を緊急に呼び出す際のポケベルが機能を停止しました。港のトラフィック管理システムも、使用不能になりました。街では携帯電話を使おうとした人が電波がつながらないことに気づき、銀行ではATMから現金を引き出せなくなりました。この混乱は、2時間続きました。

この謎の出来事は2007年1月に起こり、原因解明には3日を要しました。そしてその原因は、サンディエゴ港で海軍が行っていた訓練でした。海軍では、通信不能になったときの対応手順をテストしようと無線信号を妨害していたのです。その際、うっかり市街の一部地域に送られるGPS衛星からの無線信号もブロックしてしまったのでした。

ではなぜ、GPSからの信号がブロックされると、そんな混乱が起こるのでしょう?

実は衛星ジャミングシステムは、いまやカーナビに位置情報を送っているだけの存在ではないのです。GPSは見えざるユーティリティになっていて、我々が意識しないうちに大きく依存しているのです。携帯電話会社ではGPSの時刻情報を携帯電話とそのタワーの連携のために使っています。また電力会社ではGPSを複数の電気グリッドを同期させるために使っています。銀行や証券取引所では、不正防止のためのタイムスタンプとして使っています。社会のGPS依存度は年々高まっているのです。

wifi 妨害装置

一部からは、脆弱な技術に依存し過ぎではないかと懸念の声があがっています。サンディエゴで起こったような事態を引き起こすには、海軍の訓練のような特殊なことをする必要はありません。GPS妨害機があれば事足りてしまうのです。

GPS妨害機は、車のダッシュボードにも取り付けられるような大きさのプラスチック製デバイスです。これはインターネットで購入でき、たとえば上司に居場所を監視されたくないトラック運転手などが使っています。この機械のせいで、すでに空港でも問題が起きており、いくつかの都市では携帯電話の電波もブロックされています。妨害機ひとつで数km範囲のGPSを妨害できます。そのため、世界中の研究者がGPS妨害の被害を防ぐため知恵を絞っています。

WiFi 妨害機がまさに弱点

GPSは、衛星からの無線信号で動きます。それを発信しているのはアメリカの軍事用衛星群、ネットワークです。少なくとも24の衛星がつねに稼働していて、地球上どこからでも最低4つが見えるようになっています。

各衛星はつねにその位置と、搭載された原子時計で計測した時刻を発信しています。GPS受信機はそれを自分の時計と比較し、各衛星からの距離を計算します。GPS受信機が最低4つの衛星にロックオンして時刻差異を計算すると、正確な場所がわかるという仕組みです。現在、多くの受信機はGPSを安価に正確な時刻を教えてくれる仕組みとして使っています。

携帯ジャマーもそこから登場します!

「問題はGPS信号が非常に弱いことです。2万km先の車のヘッドライトみたいなものなんです」と言うのは、イギリスのの元プレジデントでコンサルタントのデビッド・ラスト氏です。でも、衛星へのエネルギー供給が限られているため、信号をこれ以上強くすることは難しいです。

ラスト氏はGPS妨害機が地上でもガラテア号と同じような大混乱を起こすのではないかと懸念しており、そんな懸念をしているのは彼だけではありません。2010年11月に主催の「宇宙ベース測位、航法及びタイミング」実行委員会は、妨害機が都市で作動されれば大惨事になりうると警告しました。どの程度出回っているかはわからないのですが、同委員会参加者はリスクはどんどん大きくなっていると指摘しています。将来的には、「スプーファー」と言われる、GPS受信機が受け取る情報を微妙に変えてしまう機器が問題をさらに大きくする可能性があるとしています。

関連キーワード検索:

携帯電波カット

2G妨害電波

ジャマー

関連ブログ:

http://www.figure.fm/en/post/57626/

http://blog.eigyo.co.jp/tubaki/


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